平山瑞穂「冥王星パーティ」

冥王星パーティ

冥王星パーティ

そこそこ美人。要領もいいし、性格だって悪くない。なのに、なんで……。
今日の私は、過去の私の集大成。だから。
今の自分が嫌いなら、ちょっとでも変わらなきゃ、
未来の自分を好きになることは出来ないんだよね。
様々な人生の分岐点のどれが私をここに導いたのかは分からないけれど、
この瞬間に選ぶ道は間違っていないと信じたい――
迷走する恋愛の果てに待つひとすじの光を予感させる青春小説。

上の文章は出版社のこの本の紹介文なんだけど
本を読んだ人間が見ても、よくわかんない文章だなぁ。
なんか紹介するポイントがズレてるような気がします。
ま、そんなことはさておいて…
ビックリしました。
著者の平山瑞穂さんは男性だったんですね。
もう読んでる間、ずぅ〜っと女性だと疑いもしませんでしたよ。
最後まで読んで本を閉じようとしたら裏の折り返しの部分に
著者の写真がぁ〜!
どおりで男性の生理にも踏み込んだことが書いてありました。
で、感想ですが…
高校の時に知りあった衛と祥子がその後、別々の人生を歩み
11年の時を隔てて一度だけ再会するんですが
とってもせつない話なんですね。
途中までずっと曇っていた空の彼方に
うっすらと陽が差し始めるところで終わってるラストも印象的。
3.5点(5点満点)