奥田英朗「家日和」

家日和

家日和

ネットオークションにはまる専業主婦。
会社が倒産し、主夫となる営業マン。
夫と妻。ちょっとずれていて、でも愛情がないわけでなく…。
ずっと外にいた夫の王国か。ずっと家にいた妻の城か。
ビター&スウィートな「在宅」小説。

堺への行きかえりで1冊読めてしまいました。
いやぁ、なにげない話なんだけど、ウマイなぁ。
どの話もちゃんとツボをこころえているというカンジ。
サラリーマンでも主婦でも商売人でもDINKSの夫婦でも
なんでもそつ無く書きこなす人ですね。
堪能させていただきました。
またカバーの写真に話題の写真家・本城直季さんの
写真を使うあたりもいいですねえ。
精工なジオラマに見えて、実は現実の風景なんですよね。
4点(5点)