梓崎優「叫びと祈り」

叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)

叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)

砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、
スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、
ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇……
ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。
綾辻行人有栖川有栖辻真先三選考委員を驚嘆させた
第五回ミステリーズ!新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」を巻頭に据え、
美しいラストまで一瀉千里に突き進む驚異の連作推理誕生。
大型新人の鮮烈なデビュー作!

読む前に「十年に一人の新人登場!」という話を聞いていたので
眉に唾つけながら読んでたんですが、思っていた以上に良かった。
なんといっても出てくる謎が魅力的。
しかも、その答えが驚くほどシンプルなので
余計に効果的な印象を受けました。
全体を覆うエキゾチックな雰囲気もなかなかグッド。
次の作品が楽しみです。
ちなみに作者の名字は「しざき」と読みます。
わたし自身が読めなかったので…
今年37冊目/3.5点(5点満点)