重松清「十字架」

satkubota2010-04-16

十字架 (100周年書き下ろし)

十字架 (100周年書き下ろし)

あいつの人生が終わり、僕たちの長い旅が始まった。
中学2年でいじめを苦に自殺したあいつ。
遺書には4人の同級生の名前が書かれていた――。
背負った重荷をどう受け止めて生きればよいのだろう?
悩み、迷い、傷つきながら手探りで進んだ20年間の物語。

いじめの被害者でも加害者でもない
傍観者が背負ってしまった重い十字架。
エンターテイメント的要素はまったくないのに
読ませる力はすごいですねえ。
こんな話は重松さんしか書けないのでは…。
第44回吉川英治文学賞受賞作品
写真は話の中に出てくる
スコーグスシュルコゴーデンという場所。
墓地なんですが世界遺産です。
本の方に写真がなかったので気になった人も多いのでは?
今年36冊目/3.5点(5点満点)