石持浅海「リスの窒息」

リスの窒息

リスの窒息

昼どきの秋津新聞社投稿課に届いた一通のメール。
添付ファイルに写るのは、拘束された女子中学生だった。
その後、メールが届くたびに、彼女は服を剥ぎ取られていく。
見ず知らずの少女を救うため、新聞社は身代金を支払うべきなのか?
前代未聞の要求を前に、必死に活路を見いだそうとする
元社会部記者の細川と犯人との息をもつかせぬ攻防が始まる。

石持さんが誘拐モノ?
…と最初はとまどったんですが、さすがです。
事件解決まで警察の出てこない誘拐小説。
警察を介入させないロジックは見事でした。
身代金の受け渡しも意表をついたもの。
傑作でしょう。
今年29冊目/4.5点(5点満点)