塔山郁「毒殺魔の教室」

毒殺魔の教室

毒殺魔の教室

那由多小学校児童毒殺事件―男子児童が
クラスメイトの男子児童を教室内で毒殺した事件。
加害児童は、三日後に同じ毒により服毒自殺を遂げ
動機がはっきりとしないままに事件は幕を閉じた。
そのショッキングな事件から30年後
ある人物が当時の事件関係者たちを訪ね歩き始めた。
ところが、それぞれの証言や手紙などが語る事件の詳細は
微妙にズレている…。
やがて、隠されていた悪意の存在が露わになり始め
思いもよらない事実と、驚愕の真実が明かされていく。

「このミステリーがすごい!」大賞の選考前に
同じく小学校のクラスを舞台にしたモノローグ形式の
湊かなえさん「告白」が出てしまい
どうしても比べられることになったのが惜しいですね。
ミステリーとして、とてもよく出来ているし
後半の展開は非常に面白かった。
今年28冊目/3点(5点満点)