長岡弘樹「陽だまりの偽り」

陽だまりの偽り (双葉文庫 な 30-1)

陽だまりの偽り (双葉文庫 な 30-1)

最近、物忘れがはげしいことを気にしている郁造。
息子の嫁から預かった現金を落としてしまったが、
どこで落としたのかも覚えていない。
ボケ老人のレッテルを貼られることを恐れ、
郁造はある行為に踏み切る。
果たして、その先に待ち受けていたものは…。
5つの心模様を端正に描いたミステリー短編集。
小説推理新人賞作家、注目のデビュー作。

非常によくできた作品ですが
わたしには、やや強引に感じられるところがありました。
なので、二作目の「傍聞き」の方が好み。
このデビュー作は2005年の作品で、
もう文庫にもなっているのに
まだまだ注目されてませんねえ。
そろそろ長編が読みたいです。
今年13冊目/3.5点(5点満点)