伊坂幸太郎「あるキング」

satkubota2009-09-30

あるキング

あるキング

天才が同時代、同空間に存在する時、
周りの人間に何をもたらすのか?
野球選手になるべく運命づけられたある天才の物語。
山田王求はプロ野球仙醍キングスの熱烈ファンの両親のもとで
生まれた時から野球選手になるべく育てられ
とてつもない才能と力が備わった凄い選手になった。
王求の生まれる瞬間から、幼児期、少年期、青年期の
それぞれのストーリーが、王求の周囲の者によって語られる。
わくわくしつつ、ちょっぴり痛い、とっておきの物語。

ホントにストレートに天才少年・王求の成長を綴った物語。
幹は太く、しっかりしてるんだけど
枝や葉っぱが少ないという印象でした。
伊坂さんの作品はそこが面白いだけに残念に思う一方
これもまた伊坂幸太郎らしいとも言えそう。
今年80冊目/3点(5点満点)