山本幸久「床屋さんへちょっと」

床屋さんへちょっと

床屋さんへちょっと

宍倉勲は二十代半ばで父が興した会社を引き継いだが
十五年後に敢えなく倒産させてしまった。
罪悪感をぬぐえないまま再就職し定年まで働き
もうすぐ「人生の定年」も迎えようとしている。
だが、そんな勲の働く姿こそが
娘の香を「会社」の面白さに目覚めさせて…
「仕事」によって繋がった父と娘を
時間をさかのぼって描く連作長編。

帯のコピーやあらすじを読むかぎり
父と娘の話に、床屋がからんでくるということだが
どのキャラクターもあまり魅力がないのよねえ。
それほど物語に起伏がないので
キャラが立ってなければ、ちょっと辛いのでは…。
今年79冊目/2.5点(5点満点)