歌野晶午「絶望ノート」

絶望ノート

絶望ノート

いじめに遭っている中学2年の太刀川照音は
その苦しみ、両親への不満を
「絶望ノート」と名づけた日記帳に書き連ねていた。
そんな彼はある日、校庭で人間の頭部大の石を見つけて持ち帰り
それを自分にとっての“神”だと信じた。
神の名はオイネプギプト。
エスカレートするいじめに耐えきれず
彼は自らの血をもって祈りを捧げ
いじめグループ中心人物の殺人を神に依頼した。

ノートに書かれたいじめられた内容を読んでいく…。
あれ、でもなんだか、ちょっとヘンだぞ。
なにが正しくて、なにが間違っているのか?
だんだん、わからなくなってきます。
歌野さんらしい作品でした。
今年52冊目/3.5点(5点満点)