森絵都「君と一緒に生きよう」

君と一緒に生きよう

君と一緒に生きよう

ブリーダー崩壊の現場を前に決意した島田さんは
ただちに救出を開始した。
持参したケージに次々と犬を入れ、ワゴン車へと運びこむ。
島田さん宅ではボランティアスタッフが53頭の到着を待っていた。
知り合いのトリマーや獣医師も応援に駆けつけてくれた。
痛みと、痒みと、空腹と、悪臭と―苦痛のなかでのみ
生きてきた犬たちの、幸福への一歩がはじまった。
人と犬のあいだで呼応する命の声―。
犬と暮らす喜びと厳しさを描く、森絵都初のノンフィクション。

犬を飼っている人や、関心がある人なら
ネットを通じてや、里親希望者と直接会うことで
捨て犬や迷い犬の里親探しをする活動があることを
知ってる人は多いでしょう。
この本はそんな活動を取材したノンフィクション。
著者の森さん自身も書かれていますが、この本で紹介した
幸運にも里親が見つかり幸せになった犬たちはほんの一部であり
まだまだ処分される犬はあとを絶たないことを
忘れるわけにはいきません。
関心のある人は、ぜひ一読を。
今年51冊目