門田隆将「なぜ君は絶望と闘えたのか」

なぜ君は絶望と闘えたのか

なぜ君は絶望と闘えたのか

妻子を殺された深い哀しみの中
幾度となく司法の厚い壁に跳ね返され
なおも敢然と挑んだ青年。
だが、それは決して孤高の闘いではなかった。
絶望の海を彷徨う青年の陰には
彼を励まし、支えた人たちがいた。
そして、青年との闘いの末に死刑判決を受けた元少年
判決翌朝、筆者に伝えた意外な言葉とは――。
光市母子殺害事件を圧倒的な取材と秘話で綴った
感動と衝撃の記録。

この事件の被害者遺族である本村洋さんを
記者会見やテレビで見るたびに
「なんて強い人なんだ」と思っていましたが
やはり事件直後は何度も自殺を考えたことがあるようです。
そんな青年を、両親や会社の同僚・上司が
犯罪被害者の会の人たちが
刑事や検事までもが支えてきたんですね。
いくつもの司法の壁を打ち破ってきたこともよくわかりました。
しかし最高裁から担当した弁護団を見ていると
弁護士という職業の存在意義を疑いたくなることも…。
弥生さん、夕夏さんのご冥福を心からお祈りします。
今年38冊目

ちなみに本日2009年5月21日、裁判員制度が始まりました。