黒川博行「煙霞」

煙霞

煙霞

大阪の私立晴峰女子高校では
理事長の酒井が学校法人を私物化していた。
美術講師の熊谷と音楽教諭の菜穂子は
酒井に不正の証拠をつきつけ
理事長退任と教員の身分保障を求める計画に同僚から誘われる。
交渉は成功したかに見えたが、その後酒井と愛人が失踪。
ふたりの行方を追った熊谷と菜穂子は
交渉を隠れ蓑にした理事長の財産強奪計画に巻き込まれていく。
悪党たちが駆け回るノンストップ騙しあい小説。

テンポの良さとキャラクターの魅力で
グイグイ読ませてしまう作品。
上にもあるように、まさに「ノンストップ騙しあい小説」。
ラストにもうひとひねりあるかと思っていたんですが
意外とすんなり終わってしまいましたか。
今年31冊目/3.5点(5点満点)