池波正太郎「食べ物日記 鬼平誕生のころ」
- 作者: 池波正太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/03/13
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
昭和四十三年、鬼平がスタートした翌年に
作家が記した三百六十六日の
昼・夕・夜食と、出会った人々、
観た映画や芝居、旅した街の記録。
*
日記に記した、ただのメモなのに
それが池波正太郎のものとなると
非常に興味深いものになるものですねえ。
日記を書いていた当時45歳。
朝から「焼肉」という記述があったり
洋食屋で「ハイボール、カツレツ、
アイスクリーム、コーヒー」のあと蕎麦屋に入り
「お酒、鴨南」という日があったり…。
また、映画をたくさん見ていることにも驚かされます。
その寸評の確かさにも目を見張るものが。
今年28冊目