池波正太郎「食べ物日記 鬼平誕生のころ」

鬼平誕生のころ 食べ物日記

鬼平誕生のころ 食べ物日記

文豪が遺した秘蔵の日記を公開。
昭和四十三年、鬼平がスタートした翌年に
作家が記した三百六十六日の
昼・夕・夜食と、出会った人々、
観た映画や芝居、旅した街の記録。

日記に記した、ただのメモなのに
それが池波正太郎のものとなると
非常に興味深いものになるものですねえ。
日記を書いていた当時45歳。
朝から「焼肉」という記述があったり
洋食屋で「ハイボール、カツレツ、
アイスクリーム、コーヒー」のあと蕎麦屋に入り
「お酒、鴨南」という日があったり…。
また、映画をたくさん見ていることにも驚かされます。
その寸評の確かさにも目を見張るものが。
今年28冊目