森絵都「君と一緒に生きよう」と熊本市の取り組み

「風に舞い上がるビニールシート」で直木賞を受賞した
作家・森絵都さんの新刊は犬に関するノンフィクションでした。

君と一緒に生きよう

君と一緒に生きよう


ブリーダー崩壊の現場を前に決意した島田さんは
ただちに救出を開始した。
持参したケージに次々と犬を入れ、ワゴン車へと運びこむ。
島田さん宅ではボランティアスタッフが53頭の到着を待っていた。
知り合いのトリマーや獣医師も応援に駆けつけてくれた。
痛みと、痒みと、空腹と、悪臭と…
苦痛のなかでのみ生きてきた犬たちの幸福への一歩がはじまった。
人と犬のあいだで呼応する命の声…。
犬と暮らす喜びと厳しさを描く、森絵都初のノンフィクション。

一方、熊本市は犬殺処分0を目指して活動を続けている。
犬を持ち込んできた飼い主を、ときには強い口調で説得したり
HPを開設し迷い犬を飼い主に戻し、 新たな飼育者を募り
処分率を全国トップクラスの20%以下に減らしているそうです。
これも市職員はもちろん
地道に活動を続けているボランティアの人がいるから。
全国規模でこの取り組みが広がることを切に願います。