石持浅海「賢者の贈り物」

賢者の贈り物

賢者の贈り物

古今東西の古典・名作が、現代に蘇る。
同期の女の子を呼んで開いた週末の鍋パーティー
みんなを送り出した翌朝、部屋には、女物の靴が一足。
代わりに家主のサンダルがなくなっていた!
週明け出社しても、その間違いを誰も申し出てこないのはなぜ? (ガラスの靴)
フイルム・カメラから、デジタル・カメラに切り替えた私に
妻がプレゼントしてくれたのは「カメラのフイルム」だった!?
私がフイルム・カメラを使用していないことは
妻も知っているはずなのになぜ? (表題作・賢者の贈り物)。
本格推理の新旗手が、軽妙、洒脱に
古典・名作に新たな息吹を吹き込んだ意欲作10篇を収録。

出来不出来にややバラつきがあるように感じたものの
どれも楽しく読ませていただきました。
石持さんらしい論理の展開が見事。
よくもまぁ、そこまで考えるものだと感心します。
謎の女性・磯風さんも効いてましたね。
装幀はひどいなぁ。
今年16冊目/4点(5点満点)