小路幸也「空へ向かう花」

空へ向かう花

空へ向かう花

ハルとカホは違う小学校に通う、6年生。
接点などなかったふたりが、運命のいたずらによって引き寄せられる。
心に傷を負った少年、少女、そして彼らを見守る大人たち。
それぞれが懸命に、前を向いて歩いていく――。
「どうしようもないことって、起こるんだって、わたしは知ってるから」
東京バンドワゴン」の著者書き下ろし長編!新たな感動!

小路さんらしい誠実さと優しさに溢れたお話でした。
時折ブログで書かれている社会問題への意見が
この話の中にも、きっちり織り込まれていて気持ちいいほど。
「話が出来すぎ」とか「良い人間しか出てこない」とか言う人も
中にはいるとは思いますが
これでいいのです。これが小路幸也なのです。
今年5冊目/3.5点(5点満点)