朝倉かすみ「田村はまだか」

田村はまだか

田村はまだか

深夜のバー。小学校クラス会の三次会。
四十歳になる男女五人が友を待つ。
大雪で列車が遅れ、クラス会に間に合わなかった「田村」を待つ。
待ちながら各人の脳裏に浮かぶのは、過去に触れ合った印象深き人物たち。
今の自分がこうなったのは、誰の影響なのだろう―。
それにつけても田村はまだか?来いよ、田村。
人生にあきらめを覚え始めた世代のある一夜を、
軽快な文体で描きながらも、ラストには怒涛の感動が待ち受ける傑作。

表紙カバーのイラストが非常にインパクト大。
そうか、この人がバーのマスターだったのか。
内容の方はコメントが書きにくいなぁ。でも面白かったですよ。
ちょっと小路幸也さんの某作品を思い浮かべてしまいました。
4点(5点満点)