石持浅海「ガーディアン」

ガーディアン (カッパ・ノベルス)

ガーディアン (カッパ・ノベルス)

幼時に父を亡くしてから、勅使河原冴はずっと不思議な力に護られてきた。
彼女が「ガーディアン」と名づけたその力は、
彼女の危険を回避するためだけに発動する。
突発的な事故ならバリアーとして。悪意をもった攻撃には、より激しく。
では、彼女に殺意をもった相手はガーディアンに、殺されるのだろうか。
特別な能力は、様々な思惑と、予想もしない事件を呼び寄せる。
石持浅海流奇想ミステリー、開幕。

作風は違うものの、先日読んだ乾くるみさんの
クラリネット症候群」と同じように
ばかばかしいともいえる荒唐無稽な話を
一定のルールを設定することによって
面白いエンターテイメントにした作品。
中編2本で構成されていて、それぞれ同じ能力を持った
二人の女性が主人公になっています。
ただ、その能力の使い方がまったく異なります。
2本目はすごく派手になっちゃいましたねえ。
3.5点(5点満点)