重松清「少しだけ欠けた月」

少しだけ欠けた月 季節風 秋

少しだけ欠けた月 季節風 秋

静かな、静かな、ひとりぼっちの月。
ぼくたちは明日から、もう家族じゃない。
澄んだ光に満ちた秋が、かけがえのない時間を連れてくる
ものがたりの歳時記「秋」の巻、12編。

多少波があるものの、どれも高いレベルを維持する12編。
あいかわらず量産的でありながら
この出来は、感心するしかありません。
逆にいえば期待値が高いだけに評価は若干辛めかも。
巻頭の「オニババと3人の盗賊」が印象的でした。
3.5点(5点満点)