石持浅海「耳をふさいで夜を走る」

耳をふさいで夜を走る

耳をふさいで夜を走る

並木直俊は、決意した。三人の人間を殺す。
完璧な準備を整え、自らには一切の嫌疑がかからないような殺害計画で。
標的は、谷田部仁美、岸田麻理江、楠木幸。
いずれ劣らぬ、若き美女たちである。
倫理?命の尊さ?違う、そんな問題ではない。
「破滅」を避けるためには、彼女たちを殺すしかない…!!
しかし、計画に気づいたと思われる奥村あかねが、
それを阻止しようと動いたことによって、事態は思わぬ方向に転がりはじめる…。
本格ミステリーの気鋭が初めて挑んだ、戦慄の連続殺人ストーリー。

いわゆるシリアルキラーものということになるんでしょうが
そこは石持さん、ありきたりな展開ではありません。
隅々まで考え抜かれたストーリーと構成。
いったいどうなるの?と先が気になることといったら…。
なるほど!最後はそうきましたか。
ただ、こういう話なので陰惨なシーンがあったり
後味が悪いと感じられる描写があり。
そういうのが苦手な方にはおすすめしませんが…。
4点(5点満点)