有栖川有栖「妃は船を沈める」

妃は船を沈める

妃は船を沈める

所有者の願い事を3つだけかなえてくれる「猿の手」。
「妃」と綽名される女と、そのまわりに集う男たち。
不穏な揺り籠に抱かれて、彼らの船はどこへ向うのか−。
臨床犯罪学者・火村英生が挑む、倫理と論理がねじれた難事件。

中編2本をつなげて第一部、第二部に仕立て上げた長編(らしいです)。
つまり事件が2つ起こって、2つの解決がある。
ただ、どちらもそれほど謎自体が魅力的でないのが欠点。
だから謎解きもそれなりのものに。
主人公のキャラクターを褒める書評もありましたが
わたしにはそれも感じられなかったけどなぁ。
3.5点(5点満点)