法月綸太郎「しらみつぶしの時計」

しらみつぶしの時計

しらみつぶしの時計

無数の時計が配置された不思議な回廊。
その閉ざされた施設の中の時計はすべて、
たった一つの例外もなく異なった時を刻んでいた。
すなわち、1分ずつ違った1日24時間の時を示す1440個の時計…。
正確な時間を示すのは、その中のただ一つ。
夜とも昼とも知れぬ異様な空間から脱出する条件は、
六時間以内にその“正しい時計”を見つけ出すことだった!?
神の下すがごとき命題に挑む唯一の武器は論理(ロジック)。
奇跡の解答にはいかにして辿り着けるのか。
極限まで磨かれた宝石のような謎、謎、謎!
名手が放つ本格ミステリ・コレクション!

上記のような表題作のあらすじを読んで
その面白そうな設定に、勝手にハードルを上げすぎたせいか、
それほど面白くなかったなぁ。
畳みかけるようなロジックを期待したんですが、やや大味。
あのラストも肩すかしでガッカリ。
他に面白い短編はあったものの
全体として見れば凡庸な印象でした。
3点(5点満点)