立川談春「赤めだか」

赤めだか

赤めだか

サラリーマンより楽だと思った。とんでもない、誤算だった。
立川談春、17歳で天才・談志に入門。
笑って泣いて胸に沁みる、「家族以上」の師弟関係。
そして強く立つことを教えてくれる。
落語家前座生活を綴った、破天荒な名随筆。

落語は大好きなんですが
東京の落語家さんは、ほんの少しの超有名な方しか存じ上げず
この本の著者である談春さんも知りませんでした。
カバー写真を見るかぎり、真面目そうな人に見え
あの破天荒な立川談志の弟子生活はさぞ辛いだろうと思いましたが
なかなかこの人自身も普通の人ではありません。
もちろん、辛く苦しい修行時代を読みホロッときたり笑ったり
セキララに語る兄弟子や弟弟子への感情にドキドキしたり…。
しかし、やはり東京の落語界は距離感があり
少し醒めながら読んでいた気もします。
最後の方で米朝さんの話が出てきたところで
急に親近感が出てきたりして。
4点(5点満点)