永井するみ「義弟(おとうと)」

義弟

義弟

克己と彩は血の繋がりのない義理の姉弟
成人した今、克己の彩に対する感情は、姉以上のものになっていた。
そんな中、彩の不倫相手が彼女の職場で急死する。
助けを求められた克己は、彼女を守るため遺体の処理をするのだが…。
克己の抑えられない破滅的な衝動、男性を受け入れられない彩の秘密。
それぞれの心の闇を描く、衝撃の問題作。

う〜ん、これは評価の分かれる作品なんじゃないでしょうか。
ふたりに共感できるか、感情移入できるかだと思うんですが
克己のあまりに子供っぽい行動に、わたしは共感できなかったなぁ…
どうして時計をそのままにしておけないのか
どうして「鎮めるために」廃校や大学で暴れなければいけないのか…
ちなみに雑誌連載中は「薄氷」というタイトルだったらしいですが
その方がこの内容にふさわしいような気がします。
…ヘンに期待しちゃったじゃないの!
3点(5点満点)