桜庭一樹「荒野」

satkubota2008-07-31

荒野

荒野

北鎌倉の旧家で、恋愛小説家の父、若いお手伝いさんと
3人で暮らす12歳の少女・山野内荒野。
中学の入学式に向かう電車で彼女は一人の少年に助けられるのですが、
教室で再会した彼はなぜか氷のような視線を荒野に投げかけてきます……。
「好き」という気持ちの、最初の光が兆すその瞬間。
「子供」が「少女」にかわる、本人にもわからない臨界点。
「恋」、「青春」、そして「女」というものを
まったく新しい姿で描きだす、感動の長篇小説。

山野内荒野、12歳から16歳までのお話。
充分面白いんですが、隔靴掻痒とでもいうか
なんか理解しきれてないようで、もどかしいのは
異性の話だからか、それとも年齢差のためか…。
ちなみに一部と二部は以前に「ファミ通文庫」として
それぞれ発売されていましたが
三部作といわれながら未完だったようですね。
今回の「荒野」でやっと完結したということか。
写真はファミ通文庫荒野の恋」第一部の表紙カバー。
3.5点(5点満点)