石崎幸二「首鳴き鬼の島」
- 作者: 石崎幸二
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 単行本
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「首鳴き鬼」の伝説から首鳴き島と呼ばれていた。
首を切られた鬼の身体が首を求めて鳴きながら彷徨うという伝説だ。
若者向け情報誌の怪奇スポット特集の取材で、
ガールフレンドとともに島を訪れた編集者・稲口は、
後継者問題で資産家一族が集まる頸木島の頸木館で、
伝説に見立てた連続殺人事件に巻き込まれた!
孤島、嵐の夜、そして見立て殺人……。
メフィスト賞作家が久々に放つ本格ミステリ。
*
あれ「館島」はもっと面白かったのに…と思ったら著者違いでした。
ということで、この作者の作品は初読み。
この作品は、あえて古典的な舞台をもってきたんでしょうが
いま書くのなら、もっとリアリティが必要でしょう。
連絡の取れなくなった孤島…って、パソコンもメールも使えるなら
いくらでも警察への連絡方法があるんじゃないの?
延々と科学的知識を喋るところもいただけないし
登場人物も、芝居の書き割りみたいに感じました。
トリック自体は悪くないけど
それだけでは面白いミステリにならないという見本かも。
3点(5点満点)