海堂尊「チーム・バチスタの栄光」(上・下)

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)

チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)

チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)

東城大学医学部付属病院では、心臓移植の代替手術である
バチスタ手術の専門チーム「チーム・バチスタ」を作り、次々に成功を収めていた。
ところが今、三例続けて術中死が発生している。
しかも次は、海外からのゲリラ少年兵士が患者ということもあり、
マスコミの注目を集めている。そこで内部調査の役目を押し付けられたのが、
神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口と、
厚生労働省の変人役人・白鳥だった……。

宝島社の「このミス大賞」を受賞して2006年に刊行された作品。
…というより、いまは映画も公開中なのでそちらの方が知名度は高いかな。
なぜか、いままで読まずだったんですが
知人に文庫本を借りたもんですから読んでみました。
いやぁ、面白かったぁ〜というのが正直なところ。
とてもデビュー作とは思えませんねえ。
キャラは立っているし、ストーリーもテンポ良くスピーディー。
頻繁に出てくる医学用語がわからなくても関係なく読み進められます。
ただ、謎解き小説としてはちょっと弱いかなぁ…
あ、誰も、謎解き小説としては読んでませんかそうですか。
途中で白鳥&田口コンビは、ホームズ&ワトソンだと思い当たったんですが
文庫本の解説には、茶木則雄氏がそのこともちゃんと書いてました。
しかし、ちょうど2年前にこの作品でデビューして
このシリーズが3作と、スピンオフを含めほかに4作の7作が出てるはず。
コンスタントに出てますねえ。
まだお医者さんの方も現役なのでしょうか?
4点(5点満点)