道尾秀介「ラットマン」

姫川はアマチュアバンドのギタリスト。
父と姉を幼い頃に亡くしており、
二人が亡くなったときの奇妙な経緯は、心に暗い影を落としていた。
ある冬の日曜日、練習中にスタジオで起こった事件が、
姫川の過去の記憶を呼び覚ます。
事件が解決したとき、彼らの前にはどんな風景が待っているのか。
新鋭作家の新たなる代表作。

あぁ〜、騙されました。
あちこちに張られた伏線が効果的。
全体に、なんだか不気味で
どこかズレたような雰囲気が道尾さんらしい。
これまででいちばんミステリー色が強く
いちばん面白い作品といってもいいでしょうね。
4点(5点満点)