ギルバート・アデア「ロジャー・マーガトロイドのしわざ」

ロジャー・マーガトロイドのしわざ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1808)

ロジャー・マーガトロイドのしわざ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1808)

1935年、英国ダートムーア。
吹雪のため、人々はロジャー・フォルクス大佐の邸に閉じ込められた。
大佐、その妻と娘、ゴシップ記者、アメリカ人青年、女流作家、
牧師とその妻、女優、医師とその妻。
やがてゴシップ記者が全員の秘密を握っていることを示唆し、
彼への憎しみが募るなか、悲劇が起こる。
密室状況で記者が殺害されたのだ。
被害者のポケットには不可解なアルファベットが記された紙片が。
やがてセイウチ髭のトラブショウ元警部が駆けつけ、
大佐が重大な告白を始める。「私の本当の名はロジャー」…
ミステリの枠を打ち破る超ミステリ。

う〜ん、「超ミステリ」ということなので
ラストにどんなヒネリがあるのかと期待したんですが
なんと、ストレートに終わってしまいました。
ミステリ黄金期の作品へのオマージュということですが
そこまでマネてどうすんの!?
いま、この時代(2006)に書く意味がわかりません。
しかし、あちこちに出てくる「くすぐり」は楽しかったですよ。