有川浩「レインツリーの国」

レインツリーの国

レインツリーの国

きっかけは「忘れられない本」そこから始まったメールの交換。
あなたを想う。心が揺れる。
でも、会うことはできません。ごめんなさい。
かたくなに会うのを拒む彼女には、ある理由があった―。
青春恋愛小説に、新スタンダード。

「○○○○」(ネタバレになるので伏せ字に)に
真正面から真摯に取り組んだ佳作。
普段何気なく見過ごしてしまうことを
改めて教えてくれる作品でもあります。
途中で「おいおい、そんなこと言ったらダメやろう」と
ハラハラする発言もありますが
すべて作者の計算のうちだったようです。
登場人物が主人公たち二人だけの話ですが
退屈することもなく、最後までイッキに読めました。
3.5点(5点満点)