ディック・フランシス「祝宴」

祝宴―競馬シリーズ (ハヤカワ・ノヴェルズ)

祝宴―競馬シリーズ (ハヤカワ・ノヴェルズ)

マックス・モアトンは史上最年少でミシュランの星を獲得した若きシェフ。
オーナーのレストラン〈ヘイ・ネット〉は
平日なら1週間以上、週末は1カ月前には予約が必要な人気店だ。
しかし、彼が料理を担当した伝統の2000ギニーレースの前夜祭で
食中毒が発生、厨房は食料基準局によって閉鎖されてしまう。
必死に築き上げた評判も、このままでは地に落ちる。
しかもレース当日、弱った体でなんとか料理をこなしたが、
パーティ会場で爆弾テロが発生し、多くの死傷者が!
前日の食中毒と爆弾事件になにか繋がりがあると直感したマックスは、
汚名返上のため調査を開始する。

2006年に「再起」で颯爽とカムバックした
ディック・フランシスの最新作。
1920年生まれというから、今年で米寿です。
(もちろんイギリスにはありませんが…)
それでも現代の風俗やテーマを取り入れた面白さは
やはり協力者として名前がクレジットされている
息子さんフェリックスの影響と考えるべきでしょう。
どういうふうに協力あるいは書き分けているかは
明らかにされていないようですが…。
今回の作品も充分に面白いのですが
もう、ここまでくると新作が読めるということだけで
うれしいもんです。
4点(5点満点)