有栖川有栖「女王国の城」
- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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大学に顔を見せない部長を案じて、
推理小説研究会の後輩アリスは江神二郎の下宿を訪れる。
室内には神倉へ向かったと思しき痕跡。
様子を見に行こうと考えたアリスにマリアが、
そして就職活動中の望月、織田も同調、
4人はレンタカーを駆って木曾路をひた走る。
〈城〉と呼ばれる総本部で江神の安否は確認したものの、
思いがけず殺人事件に直面。
外界との接触を阻まれ囚われの身となった一行は
決死の脱出と真相究明を試みるが、その間にも事件は続発し…。
*
ひさしぶりにロジックの妙を満喫した作品。
言われてみれば「なるほど!それしかない!」なんだけど
言われるまでわからないんですよね〜。
随所に伏線が張ってあり、それが最後に
カチッ、カチッとはまっていく様は見事でした。
ただ、読みやすいとはいえ1600枚は長すぎるんでは?
もう1作、長編があるようですね。
次はいつ出るのか?
4点(5点満点)