ジェフリー・ディーヴァー「ウォッチメイカー」

ウォッチメイカー

ウォッチメイカー

現場に時計を残してゆく殺人鬼ウォッチメイカー。
目撃証言から犯人が購入した時計は10個と判明。
全部で10人の人間が殺害されるのだ。
次は誰が、いつ? 鑑識の天才ライムの頭脳が殺人鬼を追うが…。

考えればひさしぶりの翻訳モノ。
ディック・フランシスの「再起」以来かもしれません。
出るたびに読んでるディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズですが
今回もまたまた楽しく読めました。
もちろんディーヴァー本人もですが
翻訳の池田真紀子さんの力によるところも多いのではないでしょうか。
よくありがちな、ギクシャクしたところがなくスムーズに入っていけますね。
それにしても今回ほど、どんでん返しに次ぐどんでん返しの展開は
他に類が無いのでは…と思わせるほど。
ジェットコースターノベルと云われる所以でしょう。
今回は犯人もさることながら、
西海岸からきた警察官キャサリン・ダンスが大活躍。
なんでもこの次の本は彼女が主人公だそうです。
これもまた楽しみですね。