荻原浩「さよなら、そしてこんにちは」

さよなら、そしてこんにちは

さよなら、そしてこんにちは

スーパーマーケットに勤務する松田孝司は食品課・非生鮮係長。
自分の健康など二の次で、今日もメモを片手に血眼でテレビを見る。
主婦向けの高視聴率番組で紹介される“身体にいい食品”を
チェックするために…(「スーパーマンの憂鬱」)ほか、
若い妻と愛娘にクリスマス・パーティーをねだられる住職、
実は笑い上戸の葬儀社社員など、さまざまな人生を切り取った作品集。
プロフェッショナルの悲哀を描く著者独壇場の傑作ユーモア!

どの話も、ストーリーとしては凝ったものではないんですが
どこにでもいる身近な人達をうまく描いていますねえ。
出す作品どれもが安心して読める作家さんです。
来年には、ぜひ直木賞を。
4点(5点満点)