真保裕一「追伸」

追伸

追伸

50年前、殺人の容疑で逮捕された祖母と
無実を信じる祖父の間で交わされた手紙には、
誰も知ることのない真実が語られていた。

ギリシアに赴任した夫と日本にいる妻との間で
交わされた往復書簡の中に
その妻の祖父母の往復書簡が挿入されるという
二重構造の凝った構成なのですが、
結局何が言いたいのか、わたしには最後までわからず。
わざわざ手紙の形式にしても、
あまりにも説明が多く、なんか不自然だったしなぁ…。
それでも出るたびに読みますよ、真保さん。
なにしろ、あの「奪取」を書いた作家ですから。
3点(5点満点)