荻原浩「サニーサイドエッグ」

サニーサイドエッグ (創元クライム・クラブ)

サニーサイドエッグ (創元クライム・クラブ)

私は最上俊平、私立探偵である。ペット専門の探偵ではないのだ。
ある日、若く美しい女性が事務所を訪れてきた。
ペット捜しなら、もう…「うちの猫を捜してほしいんです」はい喜んで。
1カ月ぶりの仕事ではないか。
しかもそうこうするうち、「ブロンドで青い目の若い」秘書まで雇えることに。
え、な、なんだこいつは!?
おまけに猫捜しも、ただの猫捜しではなくなっていくのだった…
あの名作『ハードボイルド・エッグ』続編!

荻原浩の本領発揮といってもいいのではないでしょうか。
ユーモアとペーソスが、いい味出してます。
多分、一般的には売れ線の話ではないんでしょうが
作者自身が楽しんで書いているのでは、と思わされるほど。
ただ、ちょっと「事件」が地味過ぎたかも。
4点(5点満点)