豊島ミホ「東京・地震・たんぽぽ」

東京・地震・たんぽぽ

東京・地震・たんぽぽ

5月のある晴れた日、東京を震度6強地震が襲う。
火災が起こり、電気が断たれ、一部の人々は避難生活を余儀なくされる。
そこに居合わせた/居合わせなかった14人のショートストーリー集。

いろんな場所で、いろんな人が地震にあい、逃げ、避難し、助け合う。
そこには優しさあり、信頼があり、あきらめがあり、そして毒もある。
ひとつの話は10分もあれば読めてしまうくらいの長さ。
その分、簡潔によくまとまっているが、やや中途半端な話もあったように思う。
個人的には、あの阪神大震災にあったもんだから
あまり軽々しく書かれるとイヤだなと思ってましたが
きっちり書けていたと思います。
3.5点(5点満点)