山本文緒「再婚生活」

再婚生活

再婚生活

どうしてそんなことになってしまったのか、
原因なんて結局のところよくわからない。
直木賞受賞、そして再婚、何もかも手にしたはずなのに。
病んだ心が静かに恢復してゆく。作家の視点でつぶさに描いた、闘病日記。

いやぁ、イライラしました。
わたしは年相応の健康体。鬱病の辛さがわかるのか!?と聞かれたら
わかりません…と答えるしかありません。
ですが、病院でクスリをもらっておいて、お酒を飲む、
カラオケやクラブへ行って朝帰り、暴飲暴食、タバコもプカプカ…。
そりゃ、治るワケありません。
途中で読むのをやめようとも思ったんですが
徐々によくなり、劇的に変化していく部分が素晴らしいのかも…と
最後まで読み続けてしまいました。
たしかに、しばらくの休載期間(元は雑誌に連載)をはさんで
再開したときには、お酒もタバコもやめ病気もほぼ完治しかけている様子。
ですが本質的な部分は変わってないように思えましたね。
振り回されるまわりの人が気の毒。
わたしなら、お近づきになりたくないなぁ…。
2.5点(5点満点)