貫井徳郎「夜想」
- 作者: 貫井徳郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/05/30
- メディア: 単行本
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ひとりの女性に出会ったことで動き始める彼の運命は……。
ミステリーの手法を通じて“絶望と救済”を描き続ける著者の、畢生の傑作。
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微妙なバランスの上に成り立つ物語…という印象。
主人公たちの「心」のバランスもそうだし、
宗教なのか否か…というのもとても微妙なところだし、
この本の評判自体も、好評不評あいまって微妙なバランスです。
わたし個人としてはとても面白く読めました。
デビュー作「慟哭」が、あまりにも衝撃的だったので
それ以降の作品は、どうしても比べてしまうと
物足りなく感じることが多かったのですが
そういう意味ではひさしぶりの佳作でしょうか。
ラストも、わたしは肯定派。
4点(5点満点)