本多孝好「正義のミカタ」

正義のミカタ―I’m a loser

正義のミカタ―I’m a loser

いじめられっ子の亮太は自分を変えようと「正義の味方研究部」に入部する。
果たして亮太は変われるのか。
いじめ、リストラ、格差…こんな社会で生きていかなきゃならない、
将来が少し不安なあなたに贈る、書き下ろし青春小説。

本の雑誌7月号で評論家の北上次郎氏が
「巧みな人物造形を積み重ね、かくて現代の青春が
鮮やかに立ち上がってくる。うまいなあ。」と絶賛していたんですが
これも「傑作!」と紹介していた前作の「真夜中の五分前」が
わたしはイマイチだったこともあって、恐る恐る?読んでみました。
しかし…ストーリー、キャラクター、部のネーミングからタイトルに至るまで
わたしの感覚とは微妙にズレがあり、読み心地の良くない小説でしたね。
作者の責任ではないのでしょうが、装幀もミスマッチ。
ほかの方の感想を見ても、概ね好評なだけに
こんな風に感じるのはわたしだけかなぁ…。
3.5点(5点満点)