豊島ミホ「神田川デイズ」

神田川デイズ

神田川デイズ

根拠のない自信に、過剰な自意識と鬱陶しいまでのナイーブさを抱え、
僕たちは、惑い、傷つき、
夢を見つけようと上を見上げては途方に暮れる。
大学生たちの息遣いと切実な思いをリアルに描く、
傑作青春グラフィティ。

書店で本を手に取ると、なにか面白そうという
予感めいたものを感じるときがあるのですが
この本もそうした本のひとつ。
ま、装丁が鈴木成一デザイン室の仕事だったことも
あるとは思いますが…。
大学に入ったけれど、なんか違う…、これでいいのか…
どうしたらいいの…という悩みや焦りといった
瑞々しい感性がとっても良く出ているお話でした。
早くも次作が楽しみな作家さんです。
4点(5点満点)