道尾秀介「片眼の猿」

片眼の猿 One‐eyed monkeys

片眼の猿 One‐eyed monkeys

俺は私立探偵。ちょっとした特技のため、業界では有名人だ。
今はある産業スパイについての仕事をしている。
地味だが報酬が破格なのだ。
楽勝、と思いきや、いつの間にか殺人事件に巻き込まれてしまった――。
サプライズ・マジシャン道尾秀介が周到に張り巡らす読書の罠。
見逃すな! 仕掛けは至るところに潜んでいる。

「シャドウ」「向日葵の咲かない夏」につづき
道尾さんを読むのはこれで3作目。
前の2作と違って、今回はハードボイルドタッチ。
その中に謎解きやいろんな趣向が盛り込まれています。
ただ、正面きっての謎解きとしては、ちょっと弱いか?
解決にはちょっと不満が残るし、
「驚愕の仕掛け」も個人的な感想からいえば、やや不発。
トランプの使い方も、あまり活かされてないように感じました。
3点(5点満点)