有川浩「海の底」

海の底

海の底

横須賀に巨大甲殻類来襲。
食われる市民を救助するため機動隊が横須賀を駆ける。
孤立した潜水艦「きりしお」に逃げ込んだ少年少女の運命は?
海の底からきた「奴ら」から、横須賀を守れるか-!?

いやぁ、面白かったぁ〜!
あらすじだけ読んでると、大味な海獣パニック小説みたいなカンジだけど
サイドストーリーもしっかり書き込んであるし
キャラクターは立ってるし、会話は面白いし…もう、大満足でした。
それに作者のお遊びでしょうか、機動隊(?)の隊員の名前が…
烏丸、明石、立花、魚崎、西宮、芦屋、住之江、中津、茨木…と
京阪神の地名になってるところにもニンマリ。
最近注目の有川さんとはいえ、
この作品なんかはまだまだ埋もれている印象がありますが
非常にもったいないですねえ。
わたしも「図書館」シリーズがなかったら読む機会がなかったかも。
そういう意味でも、4月に発表される本屋大賞というのは
とっても大きいと思うんです。
投票権のある書店員の皆さん、よ〜く考えて投票お願いします。
さぁ、自衛隊三部作の残り「塩の街」と「空の中」も読まなくっちゃ。
4.5点(5点満点)