佐藤多佳子「一瞬の風になれ」1〜3

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-

一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-

一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

主人公である新二の周りには、2人の天才がいる。
サッカー選手の兄・健一と、短距離走者の親友・連だ。
新二は兄への複雑な想いからサッカーを諦めるが、
連の美しい走りに導かれ、スプリンターの道を歩むことになる。
夢は、ひとつ。どこまでも速くなること。
信じ合える仲間、強力なライバル、気になる異性。
神奈川県の高校陸上部を舞台に、新二の新たな挑戦が始まった。

図書館から借りて読んだ関係で1〜3を続けて…とはいかなかったけど
手元に3冊あればイッキ読み間違いなし。
新二の成長小説であり、スポーツ小説なんですが
試合の場面でも驚くほど淡々と書かれているのに
手に汗にぎる臨場感が感じられました。
ただ、高校生活三年間の話にしては「純」過ぎはしないか?ということ。
陸上競技に「純」なのはわかるにしても
少し出てくる恋愛にしてもあまりに「純」。
高校生活の「純」な部分の上澄みだけを
すくい取ったように感じたのはわたしだけ?
直木賞候補にもなっているので結果が楽しみ。
4点(5点満点)