五十嵐貴久「パパとムスメの7日間」

パパとムスメの7日間

パパとムスメの7日間

イマドキの女子高生・小梅16歳と、冴えないサラリーマンのパパ47歳。
ある日突然、大キライなパパと最愛の娘の人格が入れ替わってしまったら?
ドキドキの青春あり、ハラハラのサラリーマン人生あり。
ハートウォーミングな家族愛を描いた笑いと涙の
ノンストップ・エンターテインメント長編。

設定自体は、あの作品や例の作品など
たくさんの前例があるもの。
もはやSFでの「タイムマシン」のように
カテゴリーのひとつとなっている感すらあります。
いまはこの設定をどう活かすかが作者の腕の見せ所なのでしょう。
この作品では、ほとんど話もしない父親と娘が入れ替わるという時点で
そのギャップの大きさに面白くならないワケがない。
入れ替わって始めてわかるお互いのこと。
娘の学校生活や友達、父親の会社のしくみや仕事…などなど。
最後には、父親の姿をしたムスメが
会議の席で、なかなか痛快なことをやってくれます。
書店のポップでは「サラリーマンのお父さんに読んで欲しい」と
書いてありましたよ。
ライト感覚のエンターテイメントとしておすすめ。
4点(5点満点)