桂望実「Run!Run!Run!」

RUN!RUN!RUN!

RUN!RUN!RUN!

目標はオリンピックの金メダル。箱根駅伝は通過点。
仲間なんか必要ないはずだった…。
アスリートとして最高の資質を持つ主人公が知った事実とは?
箱根駅伝に懸ける仲間と走るうちに、
閉じかけていた世界が開いていく。

箱根駅伝を題材にした話なんですが
あえて主人公が走らない…というのがミソ。
みんなが認めるトップアスリートなのになぜ?
スポーツをテーマにした小説には
だんだん成長していく過程を描くものが多いように思いますが
この話は物語のはじまりから、
既にトップアスリートの主人公・岡崎優が苦悩しながら
人間として成長していく…。
なかなか深い味わいのある小説でした。
来年の正月は箱根駅伝を見ちゃうだろうなぁ…。
4点(5点満点)