森博嗣「λに歯がない」

λに歯がない (講談社ノベルス)

λに歯がない (講談社ノベルス)

密室状態の研究所で発見された身元不明の4人の銃殺体。
それぞれのポケットには「λに歯がない」と記されたカード。
そして死体には…歯がなかった。
4人の被害者の関係、「φ」からはじまる一連の事件との関連、
犯人の脱出経路…すべて不明。
事件を推理する西之園萌絵は、自ら封印していた過去と対峙することになる。

アマゾンのブックレビューでは厳しい評価が並んでいますが
なんのなんの、わたしはとっても楽しめましたねえ。
もう、あのキャラクターたちが喋っているだけで満足…というカンジ。
しかも、最後のトリックにもキレイに騙されてしまいました。
伏線もちゃんと張ってあるから、途中でわかった…という人も
結構いると思いますが、作者が提示するよりも早く謎を解くことより
最後まで翻弄され騙された方がより快感でしょう。
海月クンもスゴイけど、犀川助教授はさらに上を行く…。
4点(5点満点)