真瀬もと「お楽しみはこれからだ!Jazzy Murder」

その部屋はおおむね密室だった―
ハリウッドのスター女優に届ける犬のお供で
英国から渡米したメイドのケイトは、
変死体で発見された当の女優の隣室に泊まったせいで殺人の容疑者に。
ケイトさえいなければ完璧な密室状況だった。
女優は生前、映画会社との確執や、
事故死した別の人気女優との怪しい関係が噂されていたが…
禁酒法時代の華やかなりしハリウッドを舞台に展開する、
犬とメイドの本格推理。

アマゾンのレビューでは好評のようですが
わたしにはイマイチでした。
あまりキャラクターがたっていないので
途中で誰が誰だかわからなくなり、謎解きの興味も半減。
とくに重要な「元警部」は、もっと魅力的に描かれるべきキャラでしょう。
いくら寡黙な設定とはいえ、ぜんぜん厚みが感じられませんでした。
また500ページと長いのもどうでしょう。
3分の2くらいにしたら、もっと軽快な話になったようにも感じました。
往年のハリウッド好きなら、興味深く読めるかも。
2.5点(5点満点)