角田光代「夜をゆく飛行機」

夜をゆく飛行機

夜をゆく飛行機

どうしようもなく、家族は家族……
うとましいけれど憎めない、古ぼけてるから懐かしい。
変わらないようで変わりゆく、谷島酒店一家六人のアルバム。
直木賞受賞後初の長篇。

下町?の商店街にある昔ながらの酒屋に暮らす家族。
四姉妹の末っ子・里々子から見た一家の物語。
結構いろいろとドラマチックなことが起こるんですが
静かに粛々と進んでいくカンジ。
そう、まるで「夜をゆく飛行機」のように。
これまでの角田作品とはちょっと違う印象でした。
3.5点(5点満点)